釈迦の教えは『感謝』だった(お話)

皆さま、こんにちは。暑い毎日ですが、お元気にお過ごしでしょうか。明るく咲いたひまわりの花や元気よく鳴くセミの声を聞くと、今年も夏が巡ってきたのだと感じられ、嬉しくなりますね。いろいろと思うようにいかないことはありますが、熱中症対策、コロナウィルス対策をしっかりして、今年の夏を喜びの心で楽しみたいですね。

今回は、小林正観さんの著書「釈迦の教えは『感謝』だった、悩み、苦しみをゼロにする方法」を参考にしてお伝えします。

①人間の持つ3つの本能とは?

1つ目・・・自己保存=自分の命を失わないこと。
2つ目・・・種の保存=子孫を残すこと。
3つ目・・・「喜ばれると嬉しい」という本能。

(神さまは、3つ目のエネルギーしか持っていません。そのエネルギーだけの塊の  ように見えます)

人はこの3つ目の本能を活かして生きると、神さまの波長と調和して元気が出ます。悩みや苦しみがあるときは、特に他者が喜ぶことや助かることをやってみましょう。自分自身も喜びのエネルギーが頂けて、何故か悩みが薄らぎます。そして、悩みを乗り越える力がもりもりと湧いて来ますよ。

②釈迦の教え

「『思い』を持たなければ、楽になれるでしょう。『思い』を持てば持つほど、悩み、苦しみが増えるのですよ。『思い』を持たないで、今、目の前に自分を囲んでいる状況があれば、それを受け入れたらどうですか。」

「人の生を受くるは難く 限りある身の 今 命あるは 有り難し」(法華経182番)

受け入れることを高めていくと、仕方なく受け入れる⇒喜びを持って受け入れる⇒「感謝」の心で受け入れる。有り難しとなります。

③大宇宙を味方にする

思い通りにしよう、そう思えば思うだけ、逆に、「感謝」と遠いところにあります。
今、目がみえること、耳が聞こえること、呼吸ができること、話ができること、ものが食べられること、周りに同じ言葉を持ち、言ったことを理解してくれる仲間がいること・・・など、有り難いことです。

大宇宙を味方にする最良の方法とは・・・
あらゆることに、不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句を言わないこと。否定的、批判的な考え方で、ものをとらえないこと。
全てのことに対して、「嬉しい、楽しい、幸せ、ありがとう、ついてる」というような肯定的な言葉で、ものごとをとらえる。
肯定的な言葉を使うと、愛と光と平和に満ちた大宇宙と波長が合い、大宇宙を味方にできます。

以上のことから、悩み、苦しみを限りなくゼロに近づける方法が見えてきましたね。
目の前の現象に対して、いちいち評価ををせず、否定的な感想を言わない。

タ行 「淡々と」
ナ行 「にこにこと」
ハ行 「ひょうひょうと」
マ行 「黙々と」

受け入れることの最高峰が、『感謝』です。
今、こうして生きていることだけで、感謝だと思うのです。また、思うようにいかないことからも、その経験を通して学ぶことはたくさんあるはずです。
感謝の思いをいつも忘れず、人に喜ばれる存在として生きていけば、心が喜びで満たされ、悩み、苦しみから解放され、笑顔で楽しく、希望を持って生きられるのではないでしょうか。

今年の暑い夏は、心の中をあらゆる感謝でいっぱいにして、自分も他者も大切にして、嬉しいことや喜ばれることをたくさんして過ごしましょう。いのちという根っこでつながっている大自然や動植物や生きとし生けるもの全てにも感謝して、優しくして、愛を送って、一緒に生きていきましょうね。

皆様のご健康とお幸せを愛を込めて祈っています。どうぞお元気にお過ごし下さい。

2021年  7月    鴨川美津恵