毎日短く深く瞑想をして、元気になろう(お話)

こんにちは、皆さま。桜の季節は過ぎて、その後は色とりどりのツツジが美しく咲き、今からは薔薇の出番でしょうか。新緑もキラキラと眩しく、自然の美しさは私たちの心を幸せにしてくれますね。感謝です。しかし、人間社会では新型コロナウィルスの蔓延がなかなか落ち着かず、自粛生活も長くなり、その疲れが私たちの心の中に溜まってきています。毎日、本当にお疲れ様です。

そこで、このような時には瞑想はいかがでしょうか。
今回は、「短く深く瞑想する法」(吉田昌生著)より、一部をお伝えします。

①瞑想とは?

一言でいうと、「気づきを得る方法」です。

瞑想によって「無」にならなくてもいいのです。それよりも大事なことは、自分の内面に起こっていることに「気づく力」を高めることです。

「マインドフルネス瞑想」・・・
瞑想により、自分の意識が過去や未来にさまよっていることに気付いたら、「いま」「ここ」に戻す。
いま、ここに自分の心を戻す練習。

②瞑想の行い方

・調身(姿勢を整える)・・・目は開けても、閉じてもよい。開ける場
合は、薄目で、目線は斜め下に。手は楽な
位置に置く
・調息(呼吸を整える)・・・基本は鼻呼吸。吸う息の倍の時間をか
けて吐く
・調心(心整える)・・・ふくらんだり、へこんだりするお腹の感覚を
意識する(そうすることで、考える状態から
抜け出せる)

※「息」という字は、「自分」の「心」と書きます。
息(呼吸)を観察すると、自分の心の状態が分かります。イライラしたり興奮したりしている時は、呼吸は自然と荒く短くなります。心が穏やかでリラックスしている時は、呼吸はゆったりとして長くなっています。呼吸の状態は、心の状態に完全に同調します。

③瞑想はいつやったらいいの?

いつでも、OKです。

・朝、起きた時
・イライラした時
・休憩時間に
・緊張する場面で
・入浴中に
・夜、寝る前に布団で

楽しみながら行うのがポイントで、うまく呼吸に集中できるかをゲームのようにチャレンジします。
たった一分でも、思考が鎮まり、気持ちが落ち着き、感情が安定するようになります。

④瞑想で、マインドフルネスになり、元気いっぱいに生きよう!

悩んでいる時、

・過去や未来に必要以上に思いを巡らせている
・頭がぼんやりしている
・目の前のことに集中していない

上のような状態の時に瞑想を行うと、心が、マインドフルネス状態になる。

・心が「今」「ここ」に在る状態
・頭が覚醒している
・目の前のことに集中している

”毎日瞑想することで、脳内の島、海馬、前頭前皮質が活性化し、注意力や思いやりも高まっていきます。恐れや不安、イライラと関連がある扁桃体は非活性化して、恐れや不安、イライラを感じにくい脳の構造に変わってきます。怒りの感情を鎮め、不安や抑うつなどの感情ともうまく付き合えるようになるのです。・・・・もちろん、一日中瞑想をしているわけにはいきませんが、一日一分でも瞑想することによって「マインドフル」な状態になるだけで、ストレスや精神的な疲労は軽減され、心が軽くなります”

人生には思わぬことがいろいろと起こり、自分の努力だけですぐには解決できないこともありますね。今は、新型コロナウィルスの蔓延で、まさにそのような時です。
それでも、まだ感謝できることはたくさんあると思います。生きていること、新しい朝を迎えられること、息ができること、食べられること、話ができる家族や友人がいること、可愛い家族(猫や犬など)がいること、喜びを与えてくれる芸術や文学があること、インターネットやスマホで遠くの人と繋がれること、美しい自然に癒されること、きっとまだまだありますね。

私は、朝の瞑想の時は慈悲の瞑想を、寝る前は感謝の瞑想を行うようにしています。慈悲の瞑想は、深い呼吸の後に自分の幸せ、他者の幸せ、全ての生きとし生けるものの幸せを祈ります。すると、心が元気になり、今日一日喜びの心で人に親切にして過ごそうと思えます。夜は、一日を通しての大宇宙や神様などからの助けや守り、また一緒に過ごした人達から頂いた優しさや親切に感謝をすると、幸せな気持ちでいっぱいになり、ぐっすりと休めます。

今回紹介させていただきました瞑想の本を書いておられる吉田昌生様は、ヨガ・瞑想の講師をされていて、オンラインの講座も行っています。興味のある方は、YouTubeでも話が聞けますので検索をしてみてくださいね。とても清々しく、素敵なお方です。

このような時だからこそ、明るい未来を信じて、みんなで一緒に短くても深い瞑想をして、さまよっている心を「今」「ここ」に取り戻し、心を元気いっぱいにして毎日を笑顔で楽しく生きていきませんか。皆様のご健康とお幸せを、愛を込めてお祈りしています。

                        2021年5月      鴨川美津恵