心を軽くして、笑顔の一年を過ごそう(お話)

皆様、こんにちは。新しい年を迎え三週間が過ぎましたが、お元気に毎日をお過ごしでしょうか?

今回は、東京の今戸神社神主・市野智絵様の「心の祓い方、清め方」を参考にして、お伝えします。
人は生きていると、知らず知らずのうちに心の中に垢のようなものがついてきます。
怒りや後悔、不安、妬み、強情、強いこだわり、おかしなプライドなどです。それを握りしめていると、心がいつも落ち着かず、自由にのびのびと生きられないような気持ちになり、息苦しくなります。

神道では、それを祓い清め、よい心の状態に持っていきます。そのよい心の状態が、「浄明正直(じょうめいせいちょく)」です。
心の中の不要なものを捨て、心が清く、明るく、正しく、直くあると、生きるのが楽しくなります。

では、そのようになる方法を考えていきましょう。

一つ目は、浄、心を浄化する方法です。
腹の立つことがあった時(「なぜこの人はこうなのだろう」、「どうして私ばっかり」など)、感謝に持っていくようにします。
「おかげさまで気づけました」「いい勉強になりました」「良い経験になりました」「ありがとうございます」と、感謝します。
そう思えなくても、口では「ありがとうございます」と言ってみる。すると不思議なことに気持ちが落ち着いたり、腹が立っていた人のことが気にならなくなったりします。「ありがとうございます」の言葉には、浄化のパワーがあります。
そして、すべてのことに感謝をすることにより、心が清められます。

二つ目は、明、心を明るくする方法です。
「明るい」ものの力を借りるといいです。
明るいものを身につけたり、明るい色のハンカチを持ったり、部屋の照明を明るくしたり、お花を飾ったり。
カーテンや窓を開けて、光を入れるのもいいですね。
また、口角を上げて、笑っていると、なぜか心が明るくなってきます。
私は先日の夜、寒い夜空に凛と輝く満月を見て、感動し、心の中がパッと明るくなりました。大宇宙と神様の愛を感じ、しっかりと受け取りました。
身近な明るいものをたくさん見つけて、じっくり眺めて、心を明るくしましょう。

三つ目は、正、心を正す方法です。
心が乱れた時は、本当は自分はどうしたいのかを、自分と向き合って考えることが大事です。
寝る前に少し時間を取って、自分のことについて落ち着いて考える時間を持つようにします。
心配事を考えたまま寝ないように、寝る前に自分の心を整えることが、大事です。
一日を振り返って、嬉しかったことや感謝することのベスト3を、毎晩言ってみてはいかがでしょうか。
朝、起きた時に、感謝の気持ちとともに笑顔になれます。

四つ目は、直、心を素直にする方法です。
こだわりが強くなりすぎると、だんだんと自分と向き合えなくなり、頭の中は混乱し、心は
苦しくなります。
そのような時、素直な心になるためには、自分の心が喜ぶことをしてみましょう。
目の前のわずらい事や悩みからあえて離れて、自分の好きなことを楽しむ時間を持つと、
心が喜び元気になり、素直な心を取り戻せます。
あなたの心ときめくことは、何ですか?それを楽しむ時間を持ちましょう。
これについて、市野智絵様は次のように表現されています。

”私はいつも心の中に一輪の花があるイメージを持つようにしています。
自分の好きなことをしている時、その花はいきいきと喜ぶんです”

私達も心の中の花を、いきいきと喜ばせて、生きていきたいですね。

最後に、「心を軽くして笑顔で一年を過ごすには」を、私なりにまとめてみました。

  1. すべてのことに、すべてのいのちに、感謝の思いを忘れない。
  2. 明るい方を向き、明るいものを身につける。
  3. 家の中も整えて、明るくする。(掃除)
  4. 夜、寝る前に、時間を取って自分と向き合い、心を正す。(瞑想。嬉しかったことや感謝することを3つ思い出すなど)
  5. 今、ここ、私を生きる。(過去や未来ではなく、人と比べることもなく)
  6. 自分の心がワクワクすること、喜ぶことを計画してどんどん行う。(ただし他者や生きとし生けるものに迷惑をかけないことで)
  7. どのようなときも、目に見えないところや見えるところからの、愛や助けがあり、応援してもらっていると、信じる、そして感じる。(力強い助けになります)
  8. 朝、起きた時に、にっこり笑う。

これからの一年を、みんなで一緒に、笑顔で歩んでまいりましょう。
皆様のご健康と笑顔いっぱいの一年をお祈りしています。
2月4日は立春ですが、まだまだ寒い日が続くことと思います。どうぞお体を大切にされ、
暖かな春の訪れを楽しみにして、それまでの毎日を、嬉しいことを見つけながら喜びの心でお過ごしくださいね。
2022年 1月  鴨川 美津恵