皆様、こんにちは。お久しぶりです。
今年の春はいつものように美しい花々が次から次へと咲き、私達の心を幸せにしてくれましたね。
大自然の恵みに感謝です。季節は巡り、そろそろ梅雨に入る頃でしょうか。
しかし、その一方で、人間の世界では、ロシアのウクライナへの空爆や侵略が起こり、コロナ感染はなかなか収まらず、コロナワクチン接種後に体調を悪くする方もおられ、また他の病気やケガ、人間関係のストレスなど、いろいろと辛い思いをされている方が多くおられて、この地球で生きていくのは本当に大変です。
けれども、せっかく頑張って生まれてきた自分の人生ですから、幸せになることを諦めずに、みんなで一緒に希望をもって生きていきたいですね。
アルフレッド・アドラー(精神科医、心理学者)は、次のように言っています。
「世界はどこまでもシンプルである。あなたが世界を複雑なものとしている。
サングラス越しのあなたの目には、世界が複雑怪奇な混とんとして映っている。
しかし、サングラスを外し、あなた自身が変われば、世界はシンプルな姿を取り戻す。
問題は、世界がどうであるかではなく、あなたがどうであるか、なのです」
まず、サングラスを外してみると、人との関係は縦の関係ではなく、横の関係ということが見えてきます。
縦の関係は、他者との競争です。縦の関係で人をとらえると、人は敵に見えてきます。
横の関係とは、人は皆、同じ平らな地平を、自分のペースで歩いているということです。
早い遅いは関係なく、自分の得意とすることを積み重ねていく毎日でよいのです。
自分のできることで他者に喜びを与えてあげられたら、それでよいのです。
私達は、性別、年齢、国籍、知識、経験、外見など、全く同じ人はいません。
しかし、「同じではないけれど、対等」です。
私達は、今という時を一緒に歩む「仲間」です。
ステキですね。それは、人に限らず、いのちで繋がっている生きとし生けるもの全てが、私達が生きる上での仲間ということにもなりますね。
人は、人生という旅を、他者と競争する必要はなく、仲間と共に楽しめばよいと思うのです。
次に、人生は線のように見えますが、よく見ると点の連続で線になっています。
アドラーは言います。
『いま、ここ』に強烈なスポットライトを当てよ
強烈なスポットライトを「いま、ここ」に当てると、過去や未来は全く見えなくなります。
今日という日の「いま、ここ」に心を置いて、自分のできることを真剣に丁寧にやってみてはいかがでしょうか。
そう心がけることで、胸が熱くなり、心が軽くなり、なんだか元気が出て来ます。
「いま、ここ」の点がつながったものが、自分の人生です。
他者と内容を比べることことはなく、その人生の長さも比べる必要もありません。「いま、ここ」を心を込めて真剣に生きていたら、いつあの世に帰る日が来ても大丈夫と、思えませんか。
しかし、どんなに真剣に生きていても、道に迷うことはあると思います。
アドラー心理学では、自由なる人生の大きな指針として、「導きの星」というものを掲げています。旅人が北極星を頼りに旅するように、私達の人生にも「導きの星」は必要です。
その星とは、「他者貢献」という星です。仏教での「利他の心で生きる」ということでしょうか。
自分の上空にその星を掲げていれば、自由に自分の人生を歩んでいても、暴走することはなく、人生の上で道に迷うこともなく、いつも仲間と歩み続けることができ、幸せと共にあるはずです。
今、私達の生きている世界は暗く見えるかもしれませんが、心のサングラスを外し、「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てて、「仲間」と一緒に笑顔で歩んでいきませんか。頭上の導きの星をしっかりと見つめながら、自分の人生を軽やかに生きていきましょう。現実はすぐに変わらないかもしれませんが、希望を持って、喜びの心で生きていきましょうね。
私達一人一人の喜びのエネルギーは、自分自身の幸せに、そして世界の平和に一番大切なものです。私達の幸せの波動が集まって、愛と平和の地球を実現させるのですから。
皆様のお幸せな毎日を、愛を込めてお祈りしています。
(今回は、「嫌われる勇気」自己啓発の源流 アドラーの教え(岩見一郎・古賀史健著)を参考にして、お伝えしました。)
2022年 6月 鴨川美津惠