平成22年:えんどうまめ25周年の集い

平成22年8月25日14時から、えんどうまめの25週年の集いをときわ湖畔ユースホステルで行いました。

えんどうまめに縁のある方たちが集まって、音楽を聴いたり、それぞれの思いを語ったりして和やかな時間を過ごしました。

 「えんどうまめ」が25年間何をしてきたかについては、あゆみをご覧になればおよそ想像がつくかもしれません。あれこれと活動してきましたが、中心は平和への祈りです。

例えば、ゴルフ場の反対運動をしているとき、私は全共闘くずれだと言われました。昭和30年生まれですので、全共闘世代ではないのですが、普通の母親がすることではないと思われたのでしょう。

でも、この反対運動も私たちの祈りの結果です。

平和の反対は戦争だけでなく、分断、憎しみ、破壊、無関心、自己中心などいろいろあります。平和を作るものは、愛、思いやり、協力、調和、関係の回復、利他の心などです。

このゴルフ場計画地は宇部市の水がめである小野湖のほとりでした。自然や水を守りたいとする地権者の方がまず反対されていました。もちろん、買い手のない山が高く売れるので喜ばれた地権者の方もありました。

お金が絡むと、すべてはややこしくなります。

私たちは、核競争の時代に「子どもたちの時代が平和であるために、正しく学び、間違っていることには声をあげよう」と願ってえんどうまめを作りました。
正しく学んだ結果、水がめのそばにゴルフ場を作ることは間違っていると判断しました。子どもたちの時代のために「水がめのそばにゴルフ場は作らないで!過疎地域の開発は、自然を生かした形で進めてください!」と2本柱で運動を始めたのです。

大きな運動になり、最終的にゴルフ場を作ると言った市長さんをリコールし、「ゴルフ場は作らない、小野地区の活性化は自然を生かした形で進める」と言われた市長さんが誕生して、反対運動は終わりました。
その当時5人の子どもを抱えての運動は大変なことでしたが、続けることができたのは、未来への責任を果たすために今すべきことをしたいと思う私たちの愛でした。

愛はほんとうに大きな力があります。
私たちの歩みは愛の歩み。

25年間、愛し合う仲間に恵まれ、いろいろな出会いを通して、さらに愛を深めて来れたことを感謝しています。
私たちのこれからも愛の歩みです。

歩ませてくださるのは、すべての人を愛しておられる大きな存在。
良いことだけ思って、お互いを大切にし合って歩み続けたいと願っています。

平成22年 10/11 石川悦子 記