笑顔の花を咲かせよう(お話)

今年の冬は寒さが厳しくて、外は北風がビュービュー吹き、雪はどんどん降り続き、私たちの口から出る言葉は、「寒い、寒い」です。皆さま、お元気にお過ごしでしょうか。

この寒い季節の中でも、緑の葉をつけたままの木々、そしてパンジーや水仙などの花は踏ん張って生きています。落葉樹や土の中のチューリップなどの球根も目を出す時期を待ちながら、少しずつ準備をしています。

私たちの人生も同じですね。寒くて辛い時期があったり、暖かな陽射しの中でうっとりする日々もあったりします。

どちらも美しい自分の花を咲かせるためにきっと必要なのでしょう。花咲くことを諦めないで、今、目の前のことを心を込めて行っていると、ある日全てが整い、美しい自分だけの花が咲くのです。それは、その人にしか咲かすことのできない、この世で一つしかない花です。目を閉じてイメージしてみて下さい。世界中に、個性を生かした、色とりどりの笑顔いっぱいの花が咲き乱れている。そこには、愛と平和と喜びと調和があります。

次に、「どんな時でも人は笑顔になれる」(渡辺和子著 2016年12月30日逝去後出版)より、渡辺シスターがいつも心に置いて励まされたという詩の一部を紹介したいと思います。

     神が置いてくださったところで咲きなさい。

仕方がないと諦めではなく

「咲く」のです。

「咲く」ということは

自分が笑顔で幸せに生き

周囲の人も幸せにするということです。

「咲く」ということは

周囲の人に あなたの笑顔が

私は幸せなのだということを

示して生きるということなのです。

花は私たちの心を和ませ癒してくれます。私たちも笑顔で誰かを幸せにできたらいいですね。それにはまず、自分が幸せな思いになることが大事です。自分が幸せと思えることを、できることから始めてみましょう。

思うようにいかない状況の中にいても、心をハッピーにすることが何かあるはずです。本を読む、映画を観る、音楽を聴く、お菓子を焼く、スポーツをする、手紙を書く、散歩をする、旅行に出かける、友人と話す、ペットと触れ合う、美味しいケーキを食べる、コーヒーショップで一人の時間を過ごす、 誰かのために愛を込めて祈る・・・など。

あなたは何をしたら楽しいですか?幸せですか?

まずは、心がわくわくする時間を過ごし、心の中に幸せの花を咲かせましょう。それがエネルギーになって、きっと外に向かって美しい笑顔の花を咲かせることができるでしょう。そしてそれはみんなを幸せにするのです。

人は幸せになるために生まれてきたのだから、みんなで幸せになりましょうね。

2018年2月 鴨川美津恵