元除染作業員・元南相馬市役所除染対策課職員の春木さんより、福島県南相馬市での除染事業に携わった経験について、講演が開かれました。
ごあいさつ
3月11日、やわらかい光の降り注ぐユースホステルで、追悼の心を込めてみんなで花は咲くを歌いました。
伴奏は原田弘子さん、合唱は大田順子さんと渡邉晃子さんです。
深い傷を抱えて生きておられるみなさんのお幸せを祈りながら歌いました。
「花は咲く」
そのあと、南相馬で除染作業員として1年、市役所の任期付き職員として除染対策課で2年働かれた春木英治さんが、「南相馬で除染に関わった3年間を振り返り、今みなさんとともに考えたいこと」と題して、資料を映しながらお話くださいました。
春木さんが伝えたかったことは大きく3つ。
一つ目は、福島第一原発事故は最悪の事故ではなく、一つ間違えれば日本が亡国の淵に立たされていたこと。
二つ目は、原発事故が人々に希望を失わせ、それが震災関連死者数の多さに現れていること。
三つ目は、避難区域の設定によって、補償金に差が生じ、それが市民の人間関係に影響を及ぼしていること。
春木さんの上司だった南相馬市市長桜井勝延氏の「豊かさとは何か、知恵ある人間には原発のない新しい世界を作れるはず。」という言葉を深く受け止めたいと思いました。
詳しくは、この後のご報告をご覧ください。
次回は、4/22日10時からユースホステルでコンサートを行います。
毎年チェルノブイリ原発事故の4月26日前後に行っている、被災者に心を寄せる集いです。
林哲也さん陽子さん由依さんによる「まーるい心と笑顔の花のつどい 林ファミリーが贈るぽかぽかひだまりぷちコンサート」
コンサートの前に、森本真智子さんによる詩の朗読があります。
ご参加をお待ちしています。
えんどうまめ 代表 石川悦子
後日、改めて、講演会の内容を追記させていただきます。
なお、南相馬市の原子力災害についての内容は、元リクビダートル(除染作業員)の手記に連載しています。どうぞご覧くださいね。