書家で詩人の相田みつをさんをご存じのことと思います。
私は30年前くらいに相田みつをさんの本「いちずに一本道 いちずに一ツ事 相田みつを」を読んで、その中の詩「ただいるだけで」が心の中に残り、その中の「
詩をご紹介します。
「ただいるだけで」
あなたがそこに
ただいるだけで
その場の空気が
あかるくなるあなたがそこに
ただいるだけで
みんなのこころが
やすらぐそんな
あなたにわたしも
なりたい
そして、それから30年が過ぎて、私はまだまだその「あなた」を目指しているのです。
今年の夏、下関市立美術館で「相田みつを展」があり、多くのことばに触れて、再び相田みつをさんの世界にどっぷりと浸りました。
今回、心に響いた詩は次のものです。
「わけ合えば」
うばい合えば 足らぬ
わけ合えば あまるうばい合えば 争い
わけ合えば 安らぎうばい合えば 憎しみ
わけ合えば 喜びうばい 合えば 不満
わけ合えば 感謝うばい合えば 戦争
わけ合えば 平和うばい合えば 地獄
わけ合えば 極楽
人は同じ環境にいても、自分の心ひとつでその場を地獄にも極楽にもすることができるのです。
自分のことばかり考えていると、心は苦しみから離れられないけれど、みんなとわけ合うことを選べば、心が安らぎ、心の中が愛と光と平安で満ちて来ます。
それを極楽と言うのでしょう。
「自分が、自分が…」というのは、宇宙と波長が合っていない時で、自分を取りまく全てに感謝をして、そこに愛を感じ、自らも愛を発している時は宇宙と波長が合っています。
私は、今、人が幸せになる方法を知りました。
1つは自分が愛の溢れる人に成長すること。
そしてもう1つは、その愛を全ての人や全ての生きとし生けるものと分かち合うことです。
私はこれまでの人生を歩んで来て、そう思うのですが、みなさんはどう思われますか?
(鴨川 美津恵)