ユースホステルのマネージャーをはじめて(お話)

4月から縁あって宇部ときわ湖畔ユースホステルのマネージャーを始めました。このユースは、宇部市の常盤公園の中にあり、自然に包まれた場所で、旅の若者や、宇部市の子どもたちに、出会いと心豊かなふれあいを体験させようとして造られたものです。

もう41年目になります。でも、残念ながら、41年前と社会状況が変わり、旅をする若者が少なくなってお客さんが減り、宇部市の子どもたちにもあまり使われなくなっていました。私がこのユースを知ったのも、チェルノブイリ支援でウクライナのキエフナイチンゲール合唱団を招いてコンサートツアーをするために、安い宿を探したからです。2000年はじめのことです。

それ以降何かにつけてユースを利用させていただていました。前のマネージャーさんがやめられると聞き、いろいろ考えた結果、後を引き継ぐ決心をしたのは、昨年の12月です。

ユースは大きな家。集まる人たちで平和で幸せな時間を過ごしたいと考えました。平和を願って歩んできましたので、ここで大きな家のお母さんとして、旅人や合宿の若い人、ご縁が合って来られる人たちを大切におもてなしすることが、平和のための私の取り組みになると考えました。

初めてから半年。まだあまり多くありませんが、それでも1000人を超える人がユースを訪れてくださり、みなさんが、自然豊かな環境の中でゆっくり過ごし、喜んでくださいました。

私は子どもが6人いて、雇用されていた期間も短く、ほとんどお母さんとしてしか生きてきていませんので、ユースでお母さんの役目を果たすことは心満たされることです。「えんどうまめ」の拠点として、これからの世代を愛し、励まし、余暇のある年配の方たちには知恵を分けていただいて、ともに心豊かに役立っていきたいと願っています。

ユースのあちこちに、チェルノブイリ被曝者のみなさんからいただいたウクライナの民芸品を飾っています。遠くウクライナの人たちや、この前来てくださったケニアの人たち、いろんな国の人たちとつながっていければ幸せです。

今日も平和を願って、ユースで私の役目を果たしたいと思っています。

平成22年10月27日 えんどうまめ代表 石川悦子