令和2年皐月吉日
えんどうまめの支援者のみなさん、こんにちは。新型コロナウィルス感染が世界を震撼させています。世界が一つになってこの未曽有の人類の危機を乗り越えることができると信じています。尽力してくださっているすべての関係者のみなさんに心からの敬意を表し、一日も早い終息を祈りたいと思います。
ウクライナでは外出禁止令が出て、ゼムリャキのみなさんも集会ができなくなったそうです。60歳以上に人は薬局と買い物以外で外出していると罰金が科せられるそうです。
マゴソスクールのあるキベラスラムは、密集による感染を避けるために、多くの人が田舎の知人を頼ってナイロビを出たそうです。それでもスラムにいるしかない貧しい家庭のために、オギラ先生たちは食料を配布しているとのことです。ほんとうに立派なことですね。
1月にお便りを送った時にはすでに武漢ではコロナ感染拡大が始まっていたのですが、これほどの事態になるとは想像できませんでした。「えんどうまめ」も4/26の「フルートとピアノコンサート」を中止し、今後の催しも開催は未定です。10/18の「チェロカルテットコンサート」ができることを願っています。
R1えんどうまめ会計報告と、えんどうまめ35年を振り返っての鴨川美津恵さんのメッセージを同封します。
先の見えない不安な状況ですが、感謝と祈りを込めてできることを続けて行きましょうね。
みなさんのご健康とお幸せを心よりお祈りしています。
令和2年度もゼムリャキ・マゴソスクール・眞こころ・東ティモールに心を寄せてください。どうぞよろしくお願いいたします。
平和を願う草の根グループ「えんどうまめ」一同
2019年秋以降の報告
秋のトリオコンサート
山城麻衣さんのピアノ、安永めぐみさんのバイオリン、藤見清加さんのチェロによるトリオコンサートを10/20(日)14時からユースで行いました。プロのみなさんによる素晴らしい演奏で参加者66名心癒されました。収益はバザーと募金箱合わせて10万円でした。ボランティアで演奏してくださったみなさんに心から感謝いたします。ありがとうございました。
本東地ビールズファーストコンサート
大阪で活動している本東地隆将さんと奏子さん夫妻のユニット「本東地ビールズ」のファーストコンサートを12/8(日)13時からユースで行いました。隆将さんのギター、奏子さんの歌でオリジナル曲などのあたたかい演奏でした。途中お子さんも参加して素敵なファミリーに元気をいただきました。
参加者は24名、寄付とバザー収益は21500円でした。
令和2年の予定
新年会
1/26(日)10時からユースで、青山礼さんの歌とえんどうまめメンバーのピアノのコンサートを行い、その後持ち寄り昼食会を行います。
東日本大震災メモリアルの集い
3/15(日)10時からユースで、福島原発事故後の除染作業に従事し、南相馬市除染対策課で住民のみなさんの声を聞いて来られた春木英治さんに、事故とその後についてお話ししていただきます
スプリングコンサート
4/26(日)14時からユースで、足立智子さんのフルート、脇聖子さんのピアノによるコンサートを行います。この日はチェルノブイリ事故から34年目の日。被曝者からの世界平和を願って活動しているキエフの「ゼムリャキ」とつながり合う幸せな時間を過ごしたいと思います。
東ティモールの今
6/28(日)13時半からユースで、東ティモールから山口大学に留学中のベンジャミン先生(東ティモール国立大学)と長年東ティモールのラガ孤児院の子どもたちと絵画交流を続けている川原妙子(カワハラ造形教室主宰)さんに、独立後18年たった現在の東ティモールについてのお話を伺います。
チェロカルテットコンサート
10/18(日)14時からユースで、栗林宏明さん・藤野緑さん・石井秀太郎さん・加藤由香里さんによるによるチェロカルテットコンサートを行います。揺れるコスモスを見ながらの至福の時間を過ごしたいと思います。
みなさんのご支援が子どもたちの笑顔につながっています
マゴソスクールの子どもたちとリリアン代表(右端)
Happy new year 2020 from Magoso Family
ゼムリャキのクリスマス会
右端がタマーラ代表
~以下、鴨川さんのメッセージです~
「えんどうまめ」35年を振り返って
今年の春は世界中でコロナウイルスが蔓延し、どの国もあらゆる面で大変な状況になっています。しかしその中で、一日も早く世界全体が落ち着くようにとの、愛と平和の祈りが、毎日、国を越えてたくさんの人から捧げられていることと思います。それは感動的なことです。私も愛を込めて祈っています。
さて、今年で平和を願う草の根グループ「えんどうまめ」は発足から35年目となります。私は1985年に発足した「えんどうまめ」に1986年に出合い、それから今まで代表の石川悦子さんとそこで出会ったメンバーと共に歩んで来ました。
この間にいろいろなことが起こり、たくさんの人との出会いがあり、そして多くのことを学びました。
1986年のチェルノブイリ原発事故により学んだことは、放射能の怖さでした。私は生まれて間もない次女に母乳を飲ませている時で、ニュースで日本の母親の母乳から放射能が検出されたとあり、驚きました。放射能はその国だけではなく、地球全体を、さらに人だけではなく自然や動植物、そして生きとし生けるもの全てに影響を及ぼし、どれだけ痛めつけるかということを知りました。
その後、チェルノブイリ原発事故の被災者とつながることで、お互いに生きる力を得ることができたと思います。チェルノブイリの子どもたちの幸せを願う仲間「ドルゥージバ」の結成で医薬品の支援を行いましたが、その資金作りのために、フリーマーケットに参加したり、心温まるチャリティーコンサートの開催でカンパ箱に思いを寄せていただいたり、「えんどうまめ」を支援してくださる方々から愛のこもった寄付をいただいたりして、その支援を続けることができました。その時に一緒に生きる喜びをみんなでしっかりと感じました。
「ドルゥージバ」解散後は、「ゼムリャキ(同郷人)」と縁があり、つながっています。「ゼムリャキ」は、原発事故後放射能で汚染された故郷から離れて暮らす人たちの心のよりどころです。また、東チモールの人たちとその支援者の皆様、マゴソスクール(ケニヤ・キベラスラムの寺小屋)の皆様とも縁があり、応援コンサートを行ったりして支え合っています。東日本大震災の原発事故後は、南相馬市の仮設住宅の和みサロン「眞こころ}の皆様とも縁があり、お米などを届けてきました。
私たち「えんどうまめ」のメンバーが一番大切にしていることは、心のつながりです。
人生にはいろいろなことが起こります。しかしどのような時でも、自分のことを気にかけてくれる人がいると思うと、人は強くなれるものです。そして心の中の愛が深まります。
私たち一人一人はバラバラの存在ではなく、助け合い、支えあい、愛し合うためにいるのだと思います。
「えんどうまめ」はスタートからこれまで、子を守るために何よりも愛深くて、そして何よりも強い母親の視点から、「愛と平和」を目標にして歩んで来ました。これからも、縁があり支え合い分かち合う関係にある皆様の幸せ、支援してくださる皆様の幸せ、そして「えんどうまめ」のメンバーの一人一人の幸せ、まだ出会っていないけれど今この時を共に生きている世界中の人たちの幸せを、毎日願いながら、祈りながら、また地球全体が愛と平和で満ちることを信じて、私は「えんどうまめ」のメンバーと一緒に、目の前にあることを愛を込めて行い、ゆっくりと前に進んでいこうと思います。
「えんどうまめ」と共に歩んでくださっている皆様お一人お一人に心から感謝をしています。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
鴨川美津恵 2020年4月