5/27日曜日15時から17時、宇部ときわ湖畔ユースホステルで「ケニアの今・スラムの駆け込み寺マゴソスクールから」という講演会を行いました。主催はJICA山口デスクで、共催はマゴソスクールを支える会とえんどうまめです。
マゴソファミリーの早川千晶さん(右)、日本の立正大学在学中のアグネスさん(中)、聖学院大学大学中のドリスさん(左)
マゴソスクール主宰の早川千晶さんが、おばあちゃんから聞いたご両親の、満州からの引き上げ体験を話してくださいました。壮絶な体験をしながら、困難も笑い話に変えて、たくましく生きてこられたおばあちゃんの存在が、千晶さんがケニアのキベラスラムのもっとも困難な状況で、明るく生きている子どもたちに寄り添い続ける原点だとわかりました。
続いて、日本の大学で学んでいる留学中のドリスとアグネスと千晶さんの3人でいろいろ語っていただきました。
マゴソスクールは、ケニアの学制にそった8年間の私設の小学校で、その後全国統一センター試験を受けて、高校が生徒を選ぶそうです。選ばれた子どもたちは、全寮制の高校で学びます。高校は、学費も寮費もキベラからの移動費も必要ですが、それを支援しているのは日本のモロ教育基金です。
ドリスとアグネスは高校を卒業したのち、マゴソスクールの先生のお手伝いをしながらお金をためて、いつか大学で障害児特別支援教育を学びたいと願っていたそうです。マゴソスクールを訪問した日本の大学の先生にその夢を語ったところ、ご縁があって、立正大学と聖学院大学で学ぶことになりました。
先に日本語を半年学んだあとで、アパートを借りてそれぞれに暮らし、日本の学生と一緒に日本語の授業を受けています。
二人は大学を卒業後は、日本で学んだことを生かして働いた後、マゴソスクールを支えたいときれいな日本語で夢を語ってくれました。
1999年に、リリアンが作った困難の中にいる子どもたちが、夢や希望を持つためのマゴソスクールが20年たって、多くの夢を実現させ、子どもたちや支える私たちみんなに、希望を与え続けています。
マザー・テレサ同様に、ノーベル平和賞を受けるにふさわしい活動をしているリリアンと、サポートし続けている千晶さんの、深くて本物の愛を感じた集いでした。
マゴソスクールを支える会を通して、どうぞみなさんもマゴソスクールの子どもたちの笑顔を応援してくださいね。
代表 石川悦子
マゴソスクール支援については、以下のリンクをご覧ください。
★ケニア最大のキベラスラムで生まれた奇蹟の寺子屋「マゴソスクールを支える会」