キリストの墓

 コロナ禍で旅行もままならない昨今なので、以前東北を旅した時の動画を整理して疑似旅行を楽しんでいます。その中でおもしろいと思うものをご紹介します。 
 2014年8月、福島で働き始めて初めての夏休みは、山口に帰らずに北へ向かいました。毎日寮と現場の往復という修行僧のように規則正しいの生活から解放されたとき、旅に出たい思いにかられ、車を北へと走らせたのでした。東北自動車道十和田インターチェンジで一般道へ降りて、十和田湖へと向かったのですが、珍しく台風が東北、北海道地方に襲来し、大雨の中の旅となりました。十和田湖から、少し東へ向かったところに新郷村があります。ここは、「キリストの墓」があるところとして知られています。

 現在、新郷村という名前ですが、以前は戸来村(へらい村)と呼ばれていました。ヘブライが由来の名前ではないかと言われています。
キリストの墓のある場所は、三戸郡新郷村大字戸来となっています。
新郷村

 昔の村人の衣服は、十字軍に参加したテンプル騎士団に似ているとも言われています。
キリストの里伝承館にて

テンプル騎士団

新郷村のホームページには次のように書かれています。

キリストの墓と弟のイスキリの墓であるかは判断を預けるとしても、この新郷村にはいくつかのミステリーがあります。戸来(へらい)はヘブライからくるという説。父親をアヤまたはダダ、母親をアパまたはガガということ。子供を初めて野外に出すとき額に墨で十字を書くこと。足がしびれたとき額に十字を書くこと。ダビデの星を代々家紋とする家があること。そして、「ナニヤドヤラー、ナニヤドナサレノ」という意味不明の節回しの祭唄が伝えられていること‥

「ナニヤドヤラー、ナニヤドナサレノ」という節回しは、ヘブライ語で主を称える意味になるとか。

 イエスが日本に来たということはにわかに信じられませんが、キリスト教に通じるような風習や歴史があって、偶然では片づけにくいものもあります。隠れキリシタンは九州だけでなく、東北にもいて山深いところでひっそりと物語を作っていたのかもと想像したりします。
 もう一度晴れた日に行ってみて、美しい山村の風景も眺めてみたいと思っています。

※参考動画
地元では毎年きちんとお祭りをしています。

昔からミステリアスな場所として知られていたようです。