2018年度 えんどうまめ 秋のお便り

    2018年長月

えんどうまめの支援者のみなさん、こんにちは。お変わりありませんか?

猛暑の夏でしたね。自然災害も多く、各地で大きな悲しみが生まれました。祈ることしかできないことに胸が痛みましたが、多くの人たちが救援や復興に駆けつけて汗を流しておられる姿に、大きな希望を見ることもできました。

みなさんは、どのように過ごされたでしょうか?

前回のお便りをさしあげた5月以降、マゴソスクール応援交流会を、5月27日(日)15時からユースホステルで、早川千晶さんとマゴソスクール卒業生で日本の大学で障害児教育を学んでいるアグネスさんとドリスさんをお迎えして、お話を伺いました。午前中は、11時から12時まで恩田小学校で、大西匡哉さん・早川千晶さんのコンサートを行い、子どもから大人までが混じって歌い踊って楽しみました。

アグネスさんとドリスさんは、マゴソスクールを卒業してケニアの高校に行き、卒業後大学で学びたい夢を持っていました。日本人の旅行者との出会いで、二人の夢が実現しました。二人がともに障害児教育を学んでいる理由は、キベラスラムで何かあっても逃げることもできない障害がある子どもたちを見ていたこと、ケニアでは、障害があると何もできないという現状を、少しでも変えたいとの思いからだそうです。自分たちも困難な状況で生きていた二人が、言葉の壁を越えて、日本語で福祉を学んでいることに感動しました。早川さんやリリアンさんの努力が、このように次世代が育つという形で報われつつあることを、心から嬉しく感じました。
JICA山口デスク主催でしたので、会場募金は早川さんに、えんどうまめの寄付35000円と恩田小学校で集まった給食募金9873円は、マゴソスクールを支える会にお渡ししました。

湖畔で紡ぐ紫陽花コンサート~新緑の風に吹かれてを、6月3日(日)10時~12時ユースホステルで行いました。オーボエの薬師神知佳さん、ピアノの原田弘子さんと兵頭未紀さん、歌の大田淳子さんと渡邉晃子さん、パーカッションの川原淑恵さんの、素晴らしいあたたかい演奏を聴かせていただき、一同心ゆくまで楽しませていただきました。募金箱とバザー収入合わせて47001円でした。

2018年度ゼムリャキ支援金 5月の便りでもご紹介したように、ウエスタンユニオンという会社を通してゼムリャキのメンバーの口座に現在4000㌦を送金しています。残りの6000㌦は9月以降に送金予定です。

こらからの集い

チャリティーピアノリレー 9月30日(日)10時から12時までユースホステル
9人のみなさんが10分間それぞれの演奏を聴かせてくださいます。バザーも行いますのでどうぞお楽しみにおいでください。横井えれなさんのバイオリン演奏と大田淳子さんと渡邉晃子さんの合唱もお楽しみください。

鹿野露馨バイオリンコンサート 10月21日(日)14時から16時までユースホステル
昨年に引き続き東京から鹿野露馨さんをお招きしてコンサートを行います。伴奏者は原田弘子さんです。
弦楽四重奏は鹿野さんとバイオリン横井えれなさん、ビオラ江波駿介さん、チェロ石井秀太郎さんです。どうぞ楽しみにおでかけください。

オギラ先生交流会 11月23日(金・勤労感謝の日)予定・時間未定 10時から13時までユースホステル
マゴソスクールのオギラ教頭先生が骨折の治療のために来日されます。スラムで育ち、マゴソスクールの先生になったオギラ先生に、スラムのこと、マゴソスクールのこと、ご自身の人生のことなどをたくさん語っていただきましょう。昼食会も予定しています。ふるってご参加ください。

ゼムリャキとマゴソスクールの様子
日本でもいろいろなことが起こりましたが、ウクライナのキエフでも、ケニアのナイロビでも大きな変化が起こっています。どちらも胸が痛む状況です。世界中で災害が起こっています。誰もに突然訪れる人生の終わりのために、いつも心を備えておきなさいというすべての人への忠告なのかもしれません。

ウクライナでは、チェルノブイリ被曝者への支援が中止される予定だそうです。ゼムリャキのタマーラさんは、政府に厳しい状況を訴えていますが、どうなるかわかりません。被曝を過去のことにしようとしているのです。日本では福島原発被曝者に関して、原発関連労働者以外の一般の被曝者の認定制度すらないのです。来日時のタマーラさんの「政府と交渉して被曝者の認定と救護の法律を作るように、みなさん力を合わせてください」という言葉を思い出します。

ナイロビのキベラスラムに高速道路が通るために、スラムの強制撤去がはじまり、マゴソスクールの生徒さんの家も壊されてしまいました。自分の土地でないところに不法に家を建てているというので、簡単にブルドーザーで壊して道路にしてしまいます。そこに住まざるを得ない人たちのことを考える国家が、いつできるのでしょう。それでも、マゴソスクールはケニア音楽フェスティバルで、優秀な成績を収めました。詳しくは、マゴソスクールを考える会のホームページをご覧ください。子どもたちが輝く姿は、私たちの大きな希望ですね。

代表 石川悦子