長崎の鐘

4月26日のチェルノブイリ原発事故の日に、キエフ・ナイチンゲール合唱団はチェルノブイリ博物館に招かれ、追悼の歌を歌いました。日本の「長崎の鐘」も日本語で歌っています。とても難しい曲だと思いますが、この日のためによく練習されたことがわかります。

「長崎の鐘」は昭和24年に歌手の藤山一郎さんが歌い、ヒット曲となりました。サトウハチローさんによって書かれた詩は、長崎医科大学(現長崎大学医学部)助教授だった永井隆さんが原爆爆心地に近い同大学で被爆した時の状況と、右側頭動脈切断の重症を負いながら被爆者の救護活動に当たる様を記録した随筆、「長崎の鐘」をモチーフにしています。1950年には映画化され、永井隆さんの被曝者救護活動が描かれました。
『長崎の鐘』とは、廃墟となった浦上天主堂の煉瓦の中から、壊れずに掘り出された鐘のことでもあります。

遠いウクライナで、日本が困難な状況だったころの歌を大切に歌ってくれる少女たちがいることに、静かな感動と、祈りの気持ちがこみ上げてきます。

参照:wikipedia「長崎の鐘」 Uta-Net